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FAIRLADY Z

NISMO FESTIVAL
Round 8
GT300 class 決勝 Result
雨で短縮されたレースでDream Cube’s ADVAN Zが4位に
2005 SUPER GT 第8戦 SUZUKA GT300km レース GT300 決勝レポート
11月6日 鈴鹿サーキット(三重県)
Copyright © NISMO 
SUPER GT最終戦(第8戦)の決勝レースは、11月6日に雨の鈴鹿サーキットでレース距離を短縮して行われ、星野一樹/青木孝行組の#46 Dream Cube’s ADVAN Zが4位でゴール。また、木下みつひろ/影山正美組の#13エンドレス アドバンZは、ピットインのタイミングがアンラッキーな結果となり10位。さらに今季最高位を狙った清水剛/藤井誠暢組の#47 CCI・リカルデント・ADVAN Zもピットインのタイミングがアンラッキーで15位となった。

鈴鹿は前日の好天がうって変わってどんよりとした曇り空となった。気温は16℃とやや肌寒い。そして8時20分にフリー走行が始まるころから小さな雨粒がポツポツと落ちてきた。30分間のセッションが終了すると雨脚は次第に強くなり、完全なウェットコンディションとなった。決勝レース前のフリー走行ではヘビーウェット状態となり、走行が危険であるということで監督ミーティングが行われた。この間に雨が少々弱くなったこともあり、当初59周を予定していた決勝レースは75%の39周に短縮され、ひとりのドライバーの連続周回は35周まで可能ということになった。そして14時53分にセイフティカー(SC)先頭でレースがスタートとなった。

スタートドライバーは、予選5位の#47 Zが藤井、6位の#13 Zが影山、12位の#46 Zが星野。SCランはフォーメーションラップを含めて3周以上が予定されており、SCが隊列を離れてレースバトルが始まったのは4周目が終了の時点だった。と同時に予選2位の#2ヴィーマックが真っ先にピットインを行った。
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前車のまきあげる水煙による視界不良の中、6周目に#13 Zの影山が#47 Zの藤井を捕らえて4位、8周目には#27ヴィーマックをかわして3位、さらには10周目に2位の#0 NSXがピットインすると2位に浮上することになった。#47 Zも15周目には4位にポジションアップした。

いっぽう#46 Zの星野は、11周目に7位にポジションを上げていたが、選んだタイヤの磨耗が早く序盤の12周目にピットインして青木に交代。タイヤも硬めのものに交換して14位でコースに戻った。このころになると雨は上がっていた。バックストレートでストップした車両のドライバーが負傷をしたということで16周目にSCが導入。 SCはGT500のトップの前に入ると、それはGT300の3位(#11フェラーリ)と4位(#47 Z)の間だった。

このタイミングでクラストップの#31 MR-Sと2位の#13 Zがピットイン。#13 Zは木下に交代して、タイミングよく隊列の一番後ろでコース復帰できるはずだった。しかしピットロード出口のシグナルは赤のまま。これはレース規定のために仕方のないことだったが、隊列がもう一度通過するまでじっと青信号を待つしかなかった。

翌周、SCに丸1周抑えられた#47 Zは、翌周にピットインして清水に交代。しかし13位へドロップすることになった。20周終了と同時にSCランは解除となり、再スタートが切られた。12周目にピット作業を済ませていた#46 Zは、SCランの間に上位の車両がピット作業したこともあり4位に大幅なポジションアップを果たした。
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しかし#13 Zは11位、#47 Zは13位と、ピットインのタイミングが大きく明暗を分ける結果となった。

#46 Zの青木は26周目に#30 MR-Sにかわされて5位に落ちたが、クラス3位の車両がパンクのためにピットインをしたこともあり再び4位へ。#13 Zの木下は、終盤#19セリカに追いつき36周目にいったんかわしたが、次の最終周に再逆転を許して10位でフィニッシュとなった。また#47 Zの清水はSCラン解除の21周目に15位へポジションダウン。ピット作業の際にタイヤ交換をしなかったこともあり後半はペースを上げられずそのままのポジションをキープしてチェッカーとなった。

なおGT300の優勝は、SCランまで#13 Zの真後ろにいて丸1周を得したまま17周にピットインした#11フェラーリ。#30 MR-Sが3位でチャンピオンを獲得した。シリーズランキングでは、#46 Zが59点で5位、#13 Zが58点で6位、#47 Zは残念ながらノーポイントに終わった。
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星野一樹選手
(#46 Dream Cube’s ADVAN Z、GT300クラス4位)
「予選結果から4位になれるとは思っていませんでした。でも天気が悪かったので、レース前には『こんな(SCで流れが変わるような)レースになるよ』って話していたんです。前半はタイヤのチョイスミスでフロントが早めに磨耗してしまいました。ドライコンディションではこんな結果にはならなかったでしょう。今回はてるてる坊主を逆さまにして雨乞いしていたんです。シリーズも5位になれたし、ラッキーな部分もありましたね」


Result GT300 Class - Combined
Sunday,6 November, 2005
SUZUKA Circuit [ Start 14:53 〜 39Laps Rain / Wet ]
Pos Car Name No. Driver Name Time
1 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 11 田中 哲也 / パオロ・モンティン 1:43'03"058 
2 EBBRO M-TEC NSX 0 黒澤 治樹 / 細川 慎弥 1Lap 
3 RECKLESS MR-S 30 佐々木 孝太 / 山野 哲也 1Lap 
4 Dream Cube's ADVAN Z 46 星野 一樹 / 青木 孝行 1Lap 
5 MACH-GO FERRARI DUNLOP 10 三船  剛 / 松田 秀士 1Lap 
6 Privée Zurich アップル RD320R 2 高橋 一穂 / 渡辺  明 1Lap 
7 吉兆宝山 MR-S 31 田中  実 / 中嶋 一貴 1Lap 
8 ARTA Garaiya 43 新田 守男 / 高木 真一 1Lap 
9 ウェッズスポーツセリカ 19 加藤 寛規 / 谷口 信輝 1Lap 
10 エンドレス アドバン Z 13 木下 みつひろ / 影山 正美 1Lap 
15 CCI・リカルデント・ADVAN Z 47 清水  剛 / 藤井 誠暢 2Laps 
TRACK INFORMATION
Length: 5,807m