SUPER TAIKYU 2006
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SUPER TAIKYU 2006 SUPERTAIKYU LEAGUE®
Round3 TOKACHI
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「eeiA-ings Z」、BMWとのバトルを制しクラス優勝
「エンドレス アドバンZ」も総合2位
SUPER TAIKYU Round3 / 十勝24時間レース
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《GTクラス 出走1台》
#74 「アラビアンオアシス・Z」(本山哲/星野一樹/松田次生/服部尚貴) 総合7位
《STクラス1 出走4台》
#3 「エンドレス アドバンZ」(影山正美/青木孝行/藤井誠暢) クラス2位/総合2位
《STクラス3 出走7台》
#33 「eeiA-ings Z」(大井貴之/赤鮫オヤジ/佐々木孝太/楳井紳也) クラス優勝/総合9位
#23 「C-WEST ADVAN Z」(山田英二/尾本直史/近藤真彦/柳田真孝) クラス3位/総合11位
Copyright © NISMO 
13回目の開催となった十勝24時間レースは、今年も帯広市郊外の十勝スピードウェイで16日15時スタート/17日15時ゴールで、33台の車両が参加して行われた。今年も予選は実施されず、クラスごとの第2戦までのポイント順でグリッドを決定。その結果、GTクラスにエントリーした#74Zがポールポジション、STクラス1の#3Zは3番グリッドとなった。さらにSTクラス3の新体制となった#33Zが16番グリッド、2年ぶりにレース出場となった近藤真彦らを迎えた#23Zは21番グリッドからのスタートとなった。
十勝地方は15日まで連日30℃を超える猛暑だったが、15日午後の突然の雨から気温がグッと下がり20℃前後と涼しくなった。天候は全般に曇りで、霧もかかり夜は寒いほどであった。
今回スポット参戦となった#74Zと、そして#3Zは、エントリーしたクラスとエアロパーツは異なるものの基本的に仕様には余り差がない車両で、3.8リットルのVQ35DE改エンジンを搭載。フロントのホイール幅は10.5Jとワイドになった。

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STクラス3は#33Zの大井がスタートを決めて独走態勢を築いた。これに#15RX-7が迫るが燃費が悪く、またマシントラブルでポジションダウン。また#83NSXも序盤にマシントラブルのためにポジションを下げ、#27BMWと#23Zがポジションを上げてきたが、21時ごろ#23Zは左フロントハブを交換して6周をロスすることになってしまった。夜になってからは#33Zと#27BMWの間隔は1周程度で、夜が明けてからはピットインのたびにトップが入れ替わるようなバトルとなった。#33Zは大井と“助っ人ドライバー”である佐々木をメインに、新オーナーの赤鮫、そして楳井がつなぎ安定して周回を続けていった。
勝負がついたのはお昼を回ったころ。タイヤ2本交換でスピードが思うように上がらない#27BMWを、その直前にフレッシュタイヤ4本を得た#33Zの佐々木が捕らえ、826周目の1コーナーで逆転。そのままリードを50秒まで広げた。残り30分、最後の給油ではドライバーは佐々木のままでコースへ復帰し、2台の差は縮まらず。「最後はクールスーツが効かなくて暑かった」という佐々木がクラストップチェッカーを受け、うれしい十勝24時間初優勝を飾った。
また前夜のハブトラブル以外大きなトラブルもなく走行を重ねていた#23Zは、3位を守ってゴール。最後は尾本がドライブする車両に山田、近藤、柳田が“ハコ乗り”してファンの声援に応えた。

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いっぽうSTクラス1の#3Zは、青木→影山→藤井のローテーションで交代して20時以降は2位をキープ。トップの#1ポルシェ、3位の#24ポルシェとの差は広がっていたこともあり、無理のないペースをキープし続けた結果、見事完走を果たして総合2位でゴールした。

また本山がプロデュースしたGT500ドライバー軍団、そして鮮やかなスポンサーカラーで注目を集めた#74Zだが、予想していた路面温度とタイヤのマッチングが合わず、星野がスタート直後の1周こそトップを守ったものの、ペースが上がらずポジションダウン。それでも松田→本山→服部のローテーションでつなぎ、こちらも総合7位で完走を遂げた。そしてレース後、イベントを盛り上げたとして主催者より感謝状が贈られた。


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大井貴之(#33「eeiA-ings Z」/クラス優勝)
「24時間走ってこれぐらい(1周弱)の差だったわけで、すごくいいバトルを見せられたと思う。前半は抑え気味に行って後半勝負ということだったけれど、うまくコントロールできたと思う。クルマは何にもトラブル起きなかったし、来るとしたら突然ドンといっておしまいなのかな? と不安だった。ボーナスポイントもあって大きい1勝だと思いますね」

近藤真彦(#23「C-WEST ADVAN Z」/クラス3位)
「レースは2年ぶり、十勝24時間は連勝(99年総合優勝、00年クラス1優勝=ともにスカイラインGT-R)して以来。やっぱりドライブするということは楽しいね。それにオーナーの血が騒ぐので、尾本さんの気持ちは良く分かる。『2年契約で3年目はオプションだよ』って言ってあります」

尾本直史(#23「C-WEST ADVAN Z」/クラス3位)
「長いことレーをやっているのにシビアなところまで詰めきれていないことが腹立たしいです。ペースを抑えすぎましたね。もっと速いコンスタントラップ出たのに。セーフティカーも今回は一度もおいしく利用できなかったし。耐久をやっている以上、人を喜ばすのも大事なのだけど、それができず消化不良です」

藤井誠暢(#3「エンドレス アドバンZ」/総合2位)
「クラス3のZはシャープな動きをするのですが、初めて乗ったクラス1のZは車体が重くて、それをコントロールすることが勉強になりました。夜中の走行で2スティント連続で走るときに、足回りの負担を軽くするためにタイヤ無交換で行ったり、自分がGT300を走っていると仮想しながらドライブしてみたり、この収穫をGTにも生かしたいです」

本山哲(#74「アラビアンオアシス・Z」/総合7位)
「準備の時間がない中で、いろいろな方の協力があって、さらに素晴らしい体制でレースができて完走できたのは良かった。十勝24時間というのは個人的に好き。張り詰めた雰囲気のフォーミュラやGTと違って楽しんで走れるのが魅力です。初めてレーシングチームをプロデュースして、いい話題にもなったと思うし、ファン、スポンサー、チーム、ドライバーが一緒に楽しめたので満足しています」


RACE RESULT
決勝正式結果
Pos No. Cls Cls
Pos
Machine Laps Time A Driver Laps
B Driver
C Driver
D Driver
1 1 ST1 1 ARTA DENAG GT3
(PORSCHE/911GT3)
956 24:00'55.353 田中 哲也 326
新田 守男 321
高木 真一 309
2 3 ST1 2 エンドレス アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
945 24:00'55.865 影山 正美 301
青木 孝行 332
藤井 誠暢 312
3 24 ST1 3 Pixy ADVAN PORSCHE
(PORSCHE/911GT3)
941 24:01'26.144 堤 明彦 166
井上 貴志 306
和田 博 308
平川 晃 161
4 11 ST2 1 オーリンズランサーEVO9
(三菱ランサーEVO9/CT9A)
938 24:01'27.395 中谷 明彦 110
木下 隆之 355
菊地 靖 254
福山 英朗 219
5 22 ST2 2 PERMAGARD IMPREZA
(スバルインプレッサ/GDB)
937 24:02'19.670 池田 昌弘 173
清水 和夫 238
樋口 統也 221
荒 聖治 305
6 2 ST2 3 FUJITSUBO hpi IMPREZA
(スバルインプレッサ/GDB)
935 24:02'19.566 吉田 寿博 249
小泉 和寛 193
松田 晃司 246
脇阪 薫一 247
7 74 GT 1 アラビアンオアシス・Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
933 24:00'57.165 本山 哲 197
星野 一樹 255
松田 次生 262
服部 尚貴 249
8 20 ST2 4 RSオガワ ADVANランサー
(三菱ランサーEVO9/CT9A)
931 24:01'51.975 小川 日出生 49
砂子 塾長 346
阪口 良平 326
伊藤 勝一 210
9 33 ST3 1 eeiA-ings Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
924 24:02'24.342 大井 貴之 336
赤鮫 オヤジ 137
佐々木 孝太 331
楳井 紳也 120
10 27 ST3 2 FINA SUNBEAM ADVAN M3
(BMW/E46)
923 24:01'01.777 木村 崇 143
小林 且雄 203
片山 右京 282
村田 信博 295
11 23 ST3 3 C-WEST ADVAN Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
916 24:00'57.110 山田 英二 218
尾本 直史 282
近藤 真彦 132
柳田 真孝 284
TOKACHI INTERNATIONAL SPEEDWAY/2006.07.17/Course Length:3405.87m
■Weather:曇り ■Course:ドライ  ■Entry:33台 ■Start:33台
■Fastest Lap:1 ARTA DENAG GT3(田中哲也)1'24.896 15/326 144.425km/h