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FALKEN☆GT-R
予選は総合8位、クラス3位 2005 NÜRBURGRING 24h-RENNEN
5月6日、NÜRBURGRING / Eifel,Germany
19時、2回目の予選が始まった。1回目の予選では、終了間際の短いドライコンディションの間隙をついて、昨年優勝のダーク・ミュラー/ヨルグ・ミュラー/ハンス-ヨアヒム・シュトゥック組の#1BMW M3 GTRが9分10秒604で暫定トップ。2位に昨年もポールポジションを獲得しているユルゲン・アルツェン/ウベ・アルツェン/クラウス・ルドビク/ピーター・ダンブレック組の#6ポルシェ996ターボが9分11秒123でつけている。#44FALKEN☆GT-Rは10分25秒525で総合15位。
コースは風が強いものの、午前中とはうってかわってドライコンディション。まず#6ポルシェ・ターボが午前中のタイムを10秒も更新する9分01秒972をたたき出し、トップに立った。午後に向けてエンジン、ミッションをともに交換して臨んだFALKEN☆GT-Rもローランド・アッシュがアタックを開始。ファーストアタックで9分20秒092と総合4位に躍り出る。しかし、予選開始直前の雨でコースの一部がまだ濡れているために各所でクラッシュが続出。アッシュは1アタックのみでピットレーンで待機することになった。 30分を経過した頃からコースが乾き、まず、#1BMW M3 GTRが8分57秒260と8分台に突入。FALKEN☆GT-Rのアッシュも再びコースイン。しかし、それも束の間、「タイヤがスローパンクチャーした。走り続けるとマシンにダメージを与えるのでカールセルコーナーに止めた。ここで交換した方が良いのではないか」とアッシュから無線が入る。例年以上にクラッシュが続出しており、運悪くその破片を踏んだようだ。約30分をかけ、ようやくマシンがピットに戻るが、その時点で総合11位に順位を落とした。
22時を過ぎて、サーキットは漆黒の闇に包まれた。半数以上のチームがガレージにマシンを戻し、コース上にいるチームも夜間走行のテストをしているようだった。その時、コース上が空いているのを見た鈴木哲雄監督の決断に誰もが耳を疑った。「ローランド、もう一度アタックしよう」 言うまでもなく夜間走行は危険がともなう。ましてや、ここはブラインドコーナーが連続するニュルだ。鈴木監督はドイツでは知らない者がいないベテランのアッシュに賭けた。アッシュはその期待に答え、タイムを一気に15秒も短縮。9分05秒189を刻み、総合8位、A8クラスでは#6ポルシェ・ターボ(総合トップ)、#77ヴァイパー(総合5位)に続く3位を獲得した。
「マシンは基本的に昨年から変わっていません。昨年総合5位、クラス優勝ということで、皆さん今年は昨年以上の成績を期待されていると思います。今年は同じクラスでも、予選だけは速いといわれていて800馬力とも言われている#6ポルシェ・ターボが四駆にしてきて雨でも侮れなくなっていますし、ザクスピードの#77ヴァイパーもV10を軽量なV8にしてワークス体制で来ていますし、見かけは変わらなくても強敵になってきていますね。ドライバーは総合3位を目標にしているみたいですが、A8クラスの順位争いも熾烈だと思いますよ。そんな中でクラス優勝できれば、自然と総合順位は昨年以上になるのではないでしょうか」 ダーク・ショイスマン選手 「マシンは変わっていないと言うんだけど、僕にはよりパワフルになったと感じます。今年も昨年同様、天気が悪くなりそうなので、特に夜の走行は慎重にいかないと。R34GT-Rには自分自身非常に思い入れがあるので、もしかしたら今年で最後になるかもしれないことを思うとベストなレースをしたいと思っています。総合3位が目標ですね」
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