日産は、「テレフォニカ・ダカール2003」(通称パリダカ 2003年1月1日〜19日)にワークス体制で出場する。チーム及びドライバー体制は、10月下旬にパリで発表される予定だが、それに先立ち、篠塚建次郎選手の日産入りが発表された。
篠塚選手は、1948年11月20日、東京都生まれの53歳。東海大学を卒業後、三菱自動車工業(株)へ入社。1967年からモータースポーツの世界に入り、1988年にアジアパシフィックラリー選手権(APRC)の初代チャンピオンとなる。1991年には世界ラリー選手権(WRC)で日本人初の総合優勝を勝ち取るなど活躍し、日本人初のFIA公認Aシードドライバーとなる。パリダカへは1986年から参戦を開始し、1997年「ダカール〜アガデス〜ダカールラリー」で日本人初の念願の総合優勝を成し遂げた。
2002年、三菱自動車工業(株)を退社し、プロドライバーに転向。このたび日産チームのドライバーとして、ニッサンピックアップで通算18回目のチャレンジをおこなう。
日産自動車がワークス体制で2003年ダカールラリーに参戦
9月26日、パリモーターショーの会場で欧州日産自動車株式会社のセールス&マーケティング担当常務マリオ・カナベシが、日産のダカールラリーへのワークス参戦を発表した。ドライバーを含む詳細に関しては、10月にパリで行われる記者会見において発表の予定だが、計画では2003年から3年間の参戦を予定している。
「2003年のダカールラリーへの公式参戦により日産は、世界で精神的・技術的に最も過酷なチャレンジに挑戦することになる。」とカナベシは語っている。同ラリーは2003年1月1日にフランス南部をスタート、3週間後の1月19日にエジプトの紅海沿岸に到着する予定である。
同ラリーに参戦するニッサンピックアップは、今シーズン既に南アフリカ・オフロード選手権において4度の総合優勝を遂げるなど、基本性能の高さを見せている。2003年のダカールラリーには5台のニッサンピックアップ(VQ35エンジン搭載)が出走予定。そのうち3台が日産、2台がチームニッサンと協力関係にあるアンドレ・ドスードによる参戦となる。
なお、篠塚健次郎は、10月7日からの週に南アフリカで行われるテストに参加。パリダカ参戦車両であるニッサンピックアップのステアリングをはじめて握る。